長い長い実家への帰省からようやく帰ってきた。九日間という期間であったが、体感としては二週間をとうに過ぎるくらいだ。
実家よりも下宿先のほうが椅子があるだけあって格段に落ち着くし、読書も捗る。
ようやく「金閣寺」を読了した。この手の純文学は難解で、私にはどれだけ時間をかけても読み解けないような部分が多く、ペースがどうしても落ちてしまう。さらさら読めるものばかりを読むよりもたまにはこうしたものも読んだほうがいいだろうと思ってのことだ。
また、ジュンク堂限定復刻の「ドグラ・マグラ」を買ってしまった。文庫ですでに持っているので完全なる道楽である。ただ、ちょっと装丁が格好良すぎたのと、数少ない復刻本に選ばれたことからして、買わずにはいられないなと思わされたためである。
ものすごく面倒なのだけれど、明日は大学に行かなければならない。先輩の相手をしなくてはいけないので、本を読む時間を満足に取ることができないのは非常に残念なところである。